とある教員の指導法

※とある教員から聞いたお話をまとめました。

私は現在、スポーツトレーナーの専門学校で教員をしています。

授業や学内での学生の様子を見ていてここ数年で大きな変化を感じるようになりました。

そんな私の学びを共有し、子どもの教育や後輩指導に活かせてもらえればと思います。

✔︎学ぶは真似ぶ

みなさん、世界中で人気のある日本食”天ぷら”

その語源がポルトガル語であるということはご存知でしたか?

Temperar「味付けをする」という意味の動詞です。

それがどこかで取り違えられ伝わり、今の天ぷらになったといわれています。

実は「学ぶ」という単語にも語源があります。

それは「真似ぶ」という単語です。

私は学生に指導する際、必ずこの話をするように心がけています。

”物事が上達するには、まず上手な人の真似をする”

学ぶの一歩目は”真似ぶ”から。

✔︎注意する以前に…

私も比較的年齢が若いので、学生目線で考えたり学生の本音を聞きやすかったりします。

そんな学生と先生の間に起きている大きなギャップは

”怒られているのがなぜかわかっていない”ということです。

最近の子どもは自分で考えない(親が考える機会を奪っている)といわれています。

怒っていても響いているのか?と感じるのはそこが大きいのではないでしょうか?

私が心がけていることは”なぜダメなのかを明確にする”こと

とても初歩的なことですが、効果があると感じています。

1つ例を出して話します。

ある日、授業にいくと教室にゴミが散乱していました。

その日に限ったことではなく、前日ベテランの先生が注意したという報告を受けていて翌日同じ有様だったのです。

これは同じ注意の仕方では効果的でないと思い、授業の冒頭で話しました。

「昨日、A先生に注意されたよな?」学生たちはうなずきます。

しかし、行動には移さない

「このゴミ散らかってるとどうなるか想像してみようか」

そういって一緒に考えました

ゴミが散らかっている➡︎次の人も散らかす➡︎嫌な気持ちになる…

そんな単純なことですが、学生の顔つきは変わりました。

翌日教室を除くと、綺麗にゴミ一つありません!

✔︎絶対的超大数

ここでの超大数というのは経験させる回数が少ないということです。

僕の感覚では「糸通しに糸を通す」イメージと同じです。

おばあちゃんになればなるほど、糸通しに糸を通すのが早くなります。

ここでの早いというのは時間はもちろん、チャレンジ回数が少なく通すことができるという意味でもあります。

しかも、不思議なことにおばあちゃんが教えた子どもというのはすぐできます。

それは”やり方を必要以上に教えず経験させることに重点を置いている”からです。

これを授業に置き換えると

まず糸の通し方を全て教えます。

糸はこう持って、糸通しの通し方はこうで、手が震えないためにこういう姿勢で、気持ちはこんな気持ちで…と。

ただでさえ、集中力がない子どもがこんなに一気に言われて分かるはずがありません。

しかも、授業には1コマという制限時間があります。

糸通しチャレンジが5分しかなければ、3分説明し2分しかチャレンジできないということです。

しかも一気に言われて覚えられることはせいぜい1、2個。

それなら1分で説明し、ひたすら数をこなして欲しいと思いませんか?

授業でも同じです。

最低限のことを説明する。それをやる。そこから学ぶ。

それができたらレベルアップを教える‥と順序立てるのが大事ではないかと思います。

中には5分中3分説明し、自分が気持ち良くなり満足感に浸る教員もいます。

一番避けたいのは自分本位に気持ちよくなる自己満授業にならないよう気を付けています。

言葉が下手でも、喋りが下手でもいいのです。

ただ、学生に伝われば。。

✔︎学生の自主性

よく「自主性を持って取り組むように!」と指導する先生がいます。

しかし、本当の自主性とはなんでしょうか?

辞書によると「自ら率先して行動することという意味です。 他人から指示や援助を受けることなく、自分のやるべきことが明確になっていること、自ら明確にして率先して動くこと」を意味します

実際の現場はどうでしょうか?

ただ、自分で行うことが自主性としている気がします。

その環境を整備してあげる必要があるのではないでしょうか。

しかし、人間皆、赤ちゃんの時期があります。

最初歩けるようになった時も、1人でいきなり歩き出したのではありません。

親に見守られ歩けるようになったはずです。

しかし、自主性を履きちがえるというのはただ、1人で歩き出すよう祈っているのと変わりません。

例えば、自主勉強や自主練習をしてほしい。

でも最初は集中するものの、時間が経つにつれ集中力が下がってくる。

そんなシーンはありませんか?

私は経験上”時間の見える化”が効果的だと感じています。

ある日の授業で自主勉強の時間をとった時、学生の集中力が切れていました。

その時はというと1人で歩き出すのを祈る指導=間違えた自主性を勧めていたのです。

そこで学生の気持ちを考えました。

そこで時間が減ることを見せてはどうだろう?と考えiPadのタイマーをカウントダウン式にして机におきました。

するといつも集中が切れてくる時間になっても、「あと5分しかない」など自分で計算し取り組む学生が増えたのです。

自主的にやることは大事。でも環境を整えてあげるという仕事はある気がします。

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